« 悲喜こもごも?!(笑) | トップページ | 続けて原田マハさん「キネマの神様」 »

2013年6月 9日 (日)

原田マハさんの「楽園のカンヴァス」を読んだよ

お借りしたままで、なかなか読むタイミングがつかめなかった原田マハさんの「楽園のカンヴァス」をやっと読みました。

とにかく、昔から一度気に入った作品があると、同じ作家の作品を読みあさってしまうのはまるの悪い癖。なかには合わない作品もあるのだが気に入ったときにいろいろ読むと入り込みやすいせいかもしれない。もちろん原田マハさんは「カフーを待ちわびて」の原作者であるのでつい身びいきしてしまうし。最近「さいはての彼女」や「カフー・・・」の原作も読んだばかりだし。

さて、今回もできる女性が主人公です。Yピー曰く「できる女が主人公でハナにつく」らしい(笑)。さすがにそれは否めない感あり。作者が出来る女性であることがそうさせるのだろうか。「植物図鑑」に出てくるような主人公の女性は、原田さんの作品には出てこないんだろうなぁ。それは置いといて・・・。

130520_2(帯がないと美しい装丁ですが、本屋に並んでたら手にせず通り過ぎたかも?)

で、「楽園のカンヴァス」ですが、最後の謎解き(?)大どんでん返し(ちょっと気づいてたけど)ありでしたし、お勧めです。「大ルソー展」があれば見にいってしまいそうですが・・・実は苦手な画風かも。しかし本は、よく書いてらっしゃいますわ。業界にお詳しいこともあるのでしょうが、大原美術館に、バーゼルの街に、MoMAに入り込めました。早く、最初につながるところを読みたいとばかり進んでいけましたよ。

恥ずかしながら学生時代、美術の教職過程を受け免許もとり、京阪神の美術館やギャラリーを回る生活をしたまるには嫌いになれるわけない話なのです。本当にすいこまれました。少し読みはじめるまでに、時間を経過させてしまったことが悔やまれるほどです(笑)。夢の世界(ルソーの絵も、バーゼルの屋敷や文章の劇中劇の世界)に迷い込み、それでも作家がひいた1本の道に導かれ進んでゆく話は出来過ぎかもですが、それでも進まずにはおれない話の流れ。20世紀初頭フランスの街に、80年代のニューヨークに、世紀末の日本にと。17年間のことが心配だったけれど、あんなにも電話などにおびえたティムはお咎めなかったり、ただの監視員になった織江が探し出されたりと、ちょっとうまくいきすぎな気はするけれどそこはお話だからね。本中本(劇中劇の真似)の最後に感動してしまいました。織江たちと一緒になってそのことを知ったことの喜びも鳥肌が立つほど共有させてくれました。

ところで、たぶんルソーの作品は、あの若き日にどこかで出会っていると思うのですが記憶にありません。何せ嫌いなものが出てきますので(笑)。夢の世界であれ、憧れの世界であれ、楽園を南国の動植物で表現するのであれ、同じぽてっとした遠近感のなさげな画風で植物の描き方も似てるような、トーマスマック・ナイトの明るいシルクスクリーン(シルク好きだから仕方ないけど)が好きなまるです(一緒にすこしノーテンキですがなにか?)。でも、きっと出会えたらルソーの作品、見る目がかわるんでしょうね。

原田マハさんの真骨頂を読ませていただきました。ちなみにこの作品は2012年山本周五郎賞を獲られた作品ですって。Yピーありがとうお勧めくださって。

130520(帯が目立ちますよね)

明子ちゃん、ぬい君、そしてドナルド・ダックくん(笑) お誕生日おめでとう。

|

« 悲喜こもごも?!(笑) | トップページ | 続けて原田マハさん「キネマの神様」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 悲喜こもごも?!(笑) | トップページ | 続けて原田マハさん「キネマの神様」 »